メンタル疾患は増えている

厚生労働省の「令和4年 労働安全衛生調査(実態調査)」によれば、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業した労働者または退職した労働者がいた事業所の割合は9.2%であり、事業所規模が大きいほどその割合が高くなる傾向があります。
→厚労省ホームページ

企業がメンタル疾患への対策を行う必要性

企業経営において、従業員のメンタルヘルスに対する配慮は、単なる福利厚生の一環ではなく、企業の成長にとって不可欠となっています。従業員の心身の健康は企業の生産性に直結するため、メンタル疾患への対策を積極的に行うことは、企業の生産性を向上させるため重要です。以下、詳しく見ていきましょう。

1. 生産性の向上

メンタル疾患を抱えた従業員は、休職や欠勤、退職してしまうことがあり、企業にとっては痛手です。そうならないまでも仕事の効率が低下し、生産性が低下する可能性があります。こうした状態を放置することは、業績に悪影響を与えるリスクになります。また、従業員の仕事への満足度が高まることで、モチベーション維持や生産性の向上が期待できます。

2. 従業員の定着率向上

従業員のメンタル疾患は、転職や退職の原因にもなります。メンタルヘルスに配慮した職場環境を提供することにより、従業員が長期的に働き続けやすくなり、離職率を低下させることが可能です。

3. 法的義務と社会的責任

労働安全衛生法に基づき、事業者には従業員の心身の健康を保護する義務があります。メンタルヘルス対策が不十分であった場合、労働災害として認定される可能性もあり、法的リスクを避けるためには適切な対策を取る必要があります。

また、社会全体のメンタルヘルスに対する関心が高まる中、企業もその一翼を担う存在として、社会的責任を果たすことが求められています。従業員がメンタルヘルスに悩まされることなく、安心して働ける環境を提供することは、企業の社会的信用を高めることに繋がります。

4. 企業のイメージ向上とブランド力の強化

従業員のメンタルヘルスに配慮した企業は、良いイメージを持たれることが多く、企業ブランドの強化にも繋がります。これにより、優れた人材の確保や、消費者からの信頼を得やすくなります。

まとめ

企業がメンタル疾患への対策を行うことは、従業員の健康を守るだけでなく、企業自身の発展にも直結しています。生産性の向上、従業員の定着率の改善、法的リスクの回避、企業文化の健全化、そしてブランド力の強化など、企業にとって多くのメリットがあるため、積極的なメンタルヘルス対策を講じることが重要です。メンタルヘルス対策のため、産業医がしっかりサポートできます。